仙台駅前を走る[1]系統です。昨夜からの雪で路面が濡れていました。 車両は200形の208号。1955年製で菱形のパンタグラフを載せています。1968年のワンマン化改造によって、前面窓が左右非対称になりました。 1975/12/31, 仙台駅前
		仙台市電の最終形式・400形の413号です。1963年に造られました。車体は東京都電の8000形をベースに設計されています。
		[9]系統が花京院橋を渡っています。屋根にはうっすらと雪が積もっていました。下は国鉄線が通っています。現在この橋をまたぐように東北新幹線の高架橋が通っており、風景が一変しています。 小田原一丁目～花京院
		上掲と同じ場所に100形がやって来ました。1946年から51年にかけて造られた、仙台市電初のボギー車です。200形と同様にワンマン化改造によって、前面窓が非対称になっています。 花京院は仙台藩時代に存在した修験道寺院の名前で、今はありません。画面奥が原の町方向になります。
		原町線の終点、原町駅前です。国鉄仙石線陸前原ノ町の駅前で、国道45号線の道路上に電停がありました。背景のクリーニング店は建物がビルになって現存しています。 ※方向幕、電停の看板、路線図には「原の町」の表記が使われています。
		ここは循環線の西側区間です。西公園の森を背景に[2]系統の長町駅前行きが走ってきました。 西公園は1875年(明治8年)に旧伊達藩士の屋敷跡を中心に造られました。10.8ヘクタールに及ぶ広大な敷地があり、桜の名所として知られています。 大町西公園前～公会堂前
		上掲と同じ場所で歩道橋から、[2]系統の八幡神社前行きを俯瞰撮影しました。市電の走る西公園通りに沿って、広い公園の敷地が延々と続いています。
		西公園の北にある市民会館前で、400形のサイドビューを撮影しました。写真では少々見づらいのですが、この410号では車体の内側車輪が外側より大きい異径車輪台車が採用されています。また、駆動は先進の直角カルダン方式を採用しています。 ※15両造られた400形のうち、 405～410の6両がこの独特な仕様で、残りは通常の車輪で吊り掛け式駆動になっています。 ※路面電車に異径車輪台車を採用した例には、名鉄美濃町線の800形が知られています。
		市民会館から少し北へ行くと、引き込み線と市電の車庫がありました。現在背景の建物群はほとんど撤去されていて、広大な敷地にバスが駐泊しています。 交通局前 ※中央に見える三角屋根の2棟まで撤去され、その奥に建設中の4階建てビルが現存します。
西公園通りを北上して突き当たりにあるのが、東北大学の医学部と附属病院です。病院は旧仙台藩の施薬所以来約200年の歴史があり、1911年(明治44年)から星陵町のこの地にあります。訪問時には古めかしい旧棟が健在で、最古参100形との組み合わせが見られました。 ※系統板が[1]になっています。車庫から出て八幡神社前へ行き、後に[1]となる出庫系統と思われます。 1975/12/31, 大学病院前
		八幡町線の終点、八幡神社前です。ここから先は市街地が途切れ、いかにも街外れという感じがします。近くに桃山建築の国宝社殿で名高い、大崎八幡宮があります。 ※撮影時、神社の名称は大崎八幡神社でしたが、1997年(平成9年)に大崎八幡宮に変わりました。このため市電時代の電停名は八幡神社前、現在のバス停名は大崎八幡宮前です。 尚、上掲の写真に見るように市電の方向幕は行政区画名の「八幡町」になっています。
		ところ変わってここからは市の南側へ延びる長町線、広瀬川を渡る[2]系統です。手前が長町方面になります。 広瀬橋～長町一丁目
		長町駅前の商店街です。撮影時は大晦日だったので閉じていますが、賑やかなところでした。中央のビルはトーコープレイランド、現在は廃業して高層マンションに変わっています。その手前は太白区文化センターに建て替えられており、左端の赤井沢文具店が立派なビルになって営業中です。
		終点の長町駅前電停です。現在この地区は地下鉄が通り、昔ながらの活況を呈しています。背景のふじや会館の建物はすっかり変わりましたが、ホテルは営業しています。

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