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名鉄美濃町

日本国旗

撮影:1996~2005年 制作:2021/9

名鉄美濃町線新関ホーム
名鉄の美濃町線をご紹介します。岐阜市と関市、美濃市を結ぶ都市間輸送を担っており、一部に路面併用区間がありました。折り畳みの携帯電話を持った女子高生のルーズソックス姿とともに、もう見ることは出来ません。
1999/2/6, 新関

名鉄美濃町線新関鉄橋
関市のターミナル、新関駅のすぐ北側にあった鉄橋を渡るところです。新関~美濃は岐阜方面とは独立した系統で運転されていました。

名鉄美濃町線新関路面区間
新関から美濃方面に続く県道281号線の併用区間です。このすぐ右側に長良川鉄道の関駅があります。新関~美濃市の区間は1999年3月末日限りで、一足先に廃止になりました。このとき新関から関に乗り入れる路線が出来、廃止区間は並行する長良川鉄道が肩代わりしました。
1996/12/14, 新関 ~下有知(しもうち)

 
名鉄美濃町線下有知畑
美濃方面へ県道をしばらく進むと、線路は道路の西側に造られた専用軌道に移ります。残雪の中、寒風にさらされながら撮影しました。
1999/2/6, 新関 ~下有知

名鉄美濃町線下有知ホーム
下有知の電停です。結構多くの乗客が利用していました。田舎の路面電車らしい、素敵な光景です。

 
名鉄美濃町線下有知稲荷社
下有知の電停北に、お稲荷さんの小さな神社がありました。電車と同じ色をしています。

 
名鉄美濃町線神光寺
神光寺の手前で線路は道路から離れて、田圃の中を走ります。背景に冠雪した美濃の山々が見えます。
1999/2/6, 下有知~神光寺(じんこうじ)

名鉄美濃町線松森俯瞰
田園風景が広がる専用軌道区間です。丘陵地に開けた関ノ上住宅から、俯瞰撮影しました。背景に見える高架橋は、東海北陸自動車道です。
1999/2/14, 松森~神光寺

名鉄美濃町線赤土坂
ここからは岐阜方面の写真で、北から順番にアップします。
新関を出るとしばらくの間、県道79号線に隣接した専用敷を走っていました。右がその県道です。美濃町線はほとんどが単線で、主な駅に交換設備が設けられていました。
2005/2/5, 赤土坂

名鉄美濃町線白金 
白金(しろかね)付近では県道を離れて、住宅地の中を走っていました。
2005/2/5, 白金

名鉄美濃町線通票交換
白金駅でのタブレット交換風景です。下芥見~関では、スタフ閉塞方式が使われていました。

 
名鉄美濃町線津保川鉄橋夕日
津保川の鉄橋を渡ります。赤い車体が夕日に輝いていました。 上芥見~白金

 
名鉄美濃町線上芥見
上掲の鉄橋から南側の下芥見に至る区間では、狭い生活道路に線路が敷設されていました。
夕暮れの雰囲気を出すために逆光で撮影した、お気に入りのショットです。
上芥見~白金
 
名鉄美濃町線日野橋800形
2000年に登場した800形の803号、日本初の超低床路面電車です。異径車輪台車を採用して、車内床面が中央部に向かってなだらかに低くなっている独特の構造をしています。欧州のトラムを連想させる洗練されたデザインで、塗色も今までの名鉄にはない青色系が採用されました。美濃町線の廃止は2005年ですから、この車両を投入した当時の名鉄は廃線など考えてなかったようです。※現在は豊橋鉄道で活躍しています。
2005/2/5, 日野橋


 
 名鉄美濃町線野一色590形
1957年製造の590形、591号です。晩年は徹明町~野一色の区間運転に使われていました。
※廃線後、高知県の土佐電気鉄道(現とさでん交通)に譲渡されました。
2005/2/27, 野一色

名鉄美濃町線593号復刻塗装
590形の593号です。90年代は赤一色でしたが、それ以前のオリジナルカラーに復刻されました。路面電車によく似合う、落ち着いた配色です。
2005/2/27, 競輪場前


 
名鉄美濃町線金園町九丁目 
岐阜の市街地を走る美濃町線です。手前が徹明町方面になります。市の中心部に行くには便利ですが、岐阜駅方面へは徹明町で乗り換えを余儀なくされるのがネックでした。
2005/2/27, 金園町九丁目

名鉄美濃町線600形 
美濃町線のアクセス向上のため、1970年に田神線が開通しました。関方面からの電車が各務原線を経由して、新岐阜駅に直接乗り入れるようになりました。このとき造られた車両が写真の600形です。鉄道線の1500Vと軌道線の600V、両方に対応できる画期的な複電圧車でした。美濃町線に対する名鉄の意気込みが感じられますが、高床式で路面のホームからの乗り降りには苦労しました。右後方、稲葉山の上に岐阜城が見えます。
2005/2/27, 競輪場前

名鉄美濃町線880形連接車 
連接車の880形です。美濃町線の輸送力増強のため、1980年に5編成が造られました。定員100人の複電圧車です。
2005/2/27, 競輪場前

名鉄美濃町線連接車車内 
上掲880形の車内です。連接部にある鍵穴形のデザインがユニークでした。

名鉄美濃町線870形市ノ坪 
こちらは連接車の870形です。1965年製造の元札幌市電で、1976年に名鉄に譲渡されました。当初は600V区間専用でしたが、複電圧化工事を経て新岐阜へ乗り入れるようになりました。左が名鉄の岐阜検車区、手前が市ノ坪駅になります。

名鉄美濃町線名鉄岐阜7番ホーム 
名鉄岐阜駅7番ホームに到着した880形です。右に見える本線に比べて、ホーム高さが低くなっています。鉄道事業者の努力にも関わらず、美濃町線は2005年3月末日をもって廃止されました。 2005/2/5, 名鉄岐阜

※撮影の直前、2005/1/29に新岐阜は名鉄岐阜に改称されました。

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